転職活動をして気づいた「魅力的な採用面接」をふりかえる
作成日: 2024-10-22 作成者: Morix
自分は2024年7月から8月にかけてITエンジニアとして転職活動をし内定をもらった。
自分は現職では採用面接を「する側」でもあるので、今回の転職活動は非常に学びがあった。
なにが学びだったかというと、採用面接の内容によってその企業の質って伝わってくるんだな と気づいた。
質がわかると「こんな面接をやってくれる人がいるなら安心できる」「この面接を突破できる人がいるなら安心できる」と安心要素が増えるのだ。
今回はどんな採用面接がよかったかをふりかえってみたいと思う。そして今後自分が行う採用面接でも活かしていきたい!
この記事では採用面接のこととカジュアル面談について触れていくよ。
カジュアル面談は面接ではないけど、転職希望者にとっては相手を値踏みする機会なので、魅力的なカジュアル面談は重要だと思う。
あとこれから振り返る要素はあくまで 自分にとって なので、他の会社もこうすべきという話ではないよ!
それでは魅力的な採用面接・カジュアル面談の要素をふりかえっていくよー
- カジュアル面談の魅力ポイント
- 明るい雰囲気がある
- CTOなど技術部門のトップが出てくれる
- 自分に期待してることを丁寧に説明してくれる
- 事業の弱みを説明してくれる
- 明るい雰囲気がある
- 採用面接の魅力ポイント
- 経歴書をしっかり読んでくれてる
- テクニカルな質問をたくさんしてくれる
- 様々なポジションの方が参加してくれる
- 経歴書をしっかり読んでくれてる
カジュアル面談の魅力ポイント
カジュアル面談はいかに選考希望者をワクワクさせてくれるかというのが重要なんだと思った。
明るい雰囲気がある
普通のお店に行ったとき店員さんが笑顔で対応してくれるとすごく安心する。
それと同じで、カジュアル面談に行ったときになんかくらーい雰囲気だと「この会社大丈夫なのか?」って思っちゃう。
人は第一印象で決まるっていうけど、会社も同じだと思う。
カジュアル面談って業務後に行われたりして、疲れてるのはよーくわかる。でもそんな態度は見せず 会社の顔 として振る舞ってほしい。
CTOなど技術部門のトップが出てくれる
これは会社の規模にもよるんだろうけど、なるべく技術部門のトップの人と話したい。
そういう方は事業のことも深く理解されているので、事業のこととテクニカルのことを両方深く喋れる。
自分のキャリアの貴重な時間をその会社に捧げるわけだから、事業成長性やその事業を自分が好きになれるかも重要だと思う。
そういうことを聞けるのがこのレイヤーの人だと思う。(社員全員がこれを回答できたらそれは素晴らしい会社だと思う!)
事業のことでいえばこんなことを聞きたい。
- どんな事業か
- 競合他社と比較して強み・弱み
- 事業の参入障壁の高さ
- 成長の見込みと根拠
- 事業の今後の課題
自分に期待してることを丁寧に説明してくれる
どんな人材を求めてるのかを事細かに説明してほしい。
僕の場合はSREのポジションで採用を進めてたわけだけど、「SREが不足してます!」じゃよくわからない。
世にいう「つよつよエンジニア」を欲しいのかもしれないけど、言語化をサボらないでほしい。
たとえば・・・
- チームのマネジメントをする人がいない。事業目標に対するチームの目標・ロードマップの作成やメンバーの育成に尽力してほしい
- EMがいるが人的マネジメントやプロダクトマネジメントに注力したいため、テクニカルリードを誰かにやってほしい。テクニカルリードには◯◯という業務を遂行してほしい
- 現在のアーキテクチャに課題がありコンテナ移行したい。しかし知見があるひとがいないため力を貸してほしい
これは特にスカウトをした場合、必ずやってほしいことだ。
スカウトしたからには必ず期待していることがあり、それにマッチしそうだからこそ声をかけたんだから。
ここで詳しく説明を受けたり、ヒアリングをさせてもらえると、ミスマッチはほとんど起きないと思う。
事業の弱みを説明してくれる
これは期待してることの説明と被ってるかもしれないけど、ちゃんと弱みを見せてくれると「その課題解決をしてみたい!」と僕は思っちゃう。
ただ課題を提示するだけではなく、その課題があることでどんなことに困っているのかを知りたい。
またその課題を解決するとどんなインパクトがあるかも説明してほしい。
採用面接の魅力ポイント
採用面接ではしっかり相手を見てることをアピールすることが大事だと思う。「しっかり」というのはいろんな視点で深く見てくれることだ。
通るのが楽勝な面接だとすごくがっかりする。
お互い値踏みしあってることを忘れない!
経歴書をしっかり読んでくれてる
面接の時間は有限だ。
僕のことを深堀りしてほしいし、質問時間がたくさんあればこちらも色々聞ける。
なのに最初に「あなたの経歴を教えて下さい」だとこれに時間を割かれるので、時間の無駄だ。
せっかく職務経歴書を事前に渡してるのに・・・
なので経歴書を読んで気になるところを質問してほしい。
さらに経歴書に添付してあるブログとかQiitaとかを見て、そのことを話してくれるとめちゃくちゃ嬉しくて好きになっちゃう!
テクニカルな質問をたくさんしてくれる
経歴の中で気になる案件を深堀りつつテクニカルな質問をするのは当然なんだけど、純粋なテクニカルな話をしてくれるとワクワクする。
フロントとかバックエンドの人とかはプログラミング問題がそれかな。
自分の場合はSREなので、例えば「DBのReaderが過負荷のときにどう対応する?」とか「Webサーバーの冗長化はどうやる?」とかそういう質問をされた。
実は自分が面接官のときもこういう問題を出してる。相手の知識量を細かくヒアリングできるので純粋に楽しいのだ。
今回は聞かれる立場になったけど、これもまたすごく楽しい時間だった!
その問題のテーマとなるものがその会社の事業に紐づいてると、その事業のアーキテクチャの工夫や弱みも見えてきたりして、自分の仕事のイメージも湧いてくる。
逆にテクニカルな質問が浅いと、今後入ってくる人の質も安定せず、よくない未来が待ってそうなので選考を断るかな・・・。
様々なポジションの方が参加してくれる
1次選考は技術面接が多いと思う。なので必然的に同じ職種の人と面接をすることになるが、それ以降の面接で別ポジションのエンジニアとかビジネスサイドの方が出てくれると、違った視点で色々聞いてくれたり、逆にこちらから質問できる。
あと自分の人間性や、会社のバリューやカルチャーとマッチしてるかもちゃんとここで見てるんだなというのも伝わる。
なぜなら他職種のひとは自分の能力を正しく査定することは難しいから、見るとしたらそういうところだろう。
このような面接をパスした人は自分の価値観とも合うはずなので、今後安心して仕事ができそうだなと感じる。
そういう安心感って大事だと思う!